樹木の香りと森林浴の関係~長島先生の講座より~
月に一度、長島司先生の精油の化学の勉強に通っています。
今月のテーマは【樹木精油の化学】
一見、地味な感じがしないでもないですが、最近皆さんの周りで樹木の香りが身近にあったりなどしませんか?
スギ、ヒノキ、ヒバ、トドマツ、クロモジなど。
これらすべて樹木であり、ここから採れる精油は樹木の精油となります。
精油だけに限らず、芳香蒸留水もありますね(大いに活用すべし!)
いつものように分子模型を使って、樹木精油に多く含まれている成分の模型を作ったりしながら、先生のお話が続きます。
何よりも、私たちの身体にプラスとなる森林浴のお話は、とても興味深いものでした。
植物は自らの身を守るためにフィトンチッドを空気中に揮発させています。
*フィトンチッド・・・フィトン=植物、チッド=殺す
私たち人間は、木々から揮発し漂う成分であるフィトンチッドを浴びながら森林浴をすることで、心身にプラスの効果が得られることが研究で明らかになっています。
植物にとっては害虫から身を守るためであったり、自分たちのテリトリーを守るために発しているものが、私たち人間に有益な効果をもたらせてくれているとは、もっともっと植物に感謝しなければいけないのかも知れません。
最近では、森林浴の効果に関する科学的研究が盛んに行なわれており、多くの臨床データやエビデンスが報告されているそうです。
例えば、数名の被験者の方たちを2泊3日、森林浴をするグループとしないグループに分けて検証をしたら、森林浴をしたグループは免疫力がアップしたというデータがあがったそうです。
森林の中を1時間散策しただけでもストレスや疲労感、アドレナリンが減少した、という数値も出たそう。
森林浴の身体的・精神的効果として
・リラクセーション効果
・リフレッシュ効果
・抗うつ効果
・疲労回復
・身体機能向上
・血圧低下
・認知症抑制
・免疫調節(NK細胞活性化促進、マクロファージ活性化促進)
・発がん抑制
など
ざっと挙げただけでも、これらの効果が期待できるそうです。
うーーーん、こんなことを聞くと、どこか出かけたくなる気分。
他にも個々に含まれている成分についての詳しいお話もあり、もっともっと自然に対して植物に対して大切に扱う心を持たないと、と。
そして、改めて凄い!と感じたのは、ヒノキチオールという青森ヒバに入っている成分。
抗菌や抗カビ、ダニに対する忌避効果、アトピーの改善、アンチエイジング、美白、育毛などなど、嬉しくなる効果効能が期待できます。
私は青森ヒバ水(芳香蒸留水)を時々使ったりしているのですが、何よりも香りが好き。
気持ちが落ち着くというか、ホッとするのです。
あ、今年もキッチンソープレッスンでたっぷり使用しますからね!
抗菌効果に優れておりますから。
良い働きをしてくれてます。
お楽しみに!!
何よりも、これら樹木の香りに触れることは、私たちの身体に大きな効果が期待できると思うのです。
庭やベランダで植物を育てるのも良し。
木々がたくさんある公園を散歩するのも良し。
そして、時には足を延ばしてどこか緑のある所へ出かけてみるなど。
そんな環境づくりを意識していくだけでも私たちの身体にプラスとなることを、いま一度見つめなおしてみる必要はあるのかも知れません。
とりあえず、私は試験が終わったら、どこか自然がある場所へ行きたいな♪