カレンデュラソープ「月可憐」への思いと販売に至るまでの道のりーその3、リサーチ&こだわり
カレンデュラソープ「月可憐」販売に至るまでの経緯を記しています。
「その1、きっかけ」はこちら★
「その2、いざ福岡へ」はこちら★
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名古屋に戻ってすぐにパルセイユの社長にお礼のメールを入れ、担当の方とゴールデンウイーク明けから詳細な打ち合わせがメールで始まりました。
一番重要だったのがコスト。
正直、1個当たりのソープの価格が自分が思っていたより上回っていたのには驚きでした。
でも、工場見学に行ってそれは納得できた部分でもありました。
全てがオートメーション化された大がかりな工場ではなく、携わっている方々の目が必ずどこかで届いている、私としては見学していてとても安心できる工場でした。
手作業の部分もかなり多かったです。
そして、製法も含め自分のレシピに忠実に作っていただけ、熟成方法も期間も私と同じにしていただける。
ソープに使う材料も、自分が使いたいものを持ち込み、お願いできること。
この点は、とても安心できる部分でもありました。
なので、私が今まで自分で作っていたソープ、またレッスンで作っていただくソープと何ら変わりはない、ということにもなります。
そして、この時私が連動して行っていたことのひとつが、身の回りで販売されているソープを手に取り、裏面の材料等を見、値段をチェック!
そうすると、ある程度、値段と材料との釣り合い、また製法などが自分なりに見えてきました。
例えば
・この値段なら、このくらい(この種類)の材料になるよね。ということは、材料のランクも〇〇なランクで大量に製造されているよね。
・肌に優しいような謳い文句があるけれど、天然の材料オンリーではないんだ。
・このソープは防腐剤を使用している。
・そっか、これだけの材料を使っているけれど、製法が違うと価格はこうなるのね。
などなど、とても勉強になったと同時に、自分のレシピに更に自信が持てたのも確かです。
使う人のことも考え、また使用感も考え、材料にもこだわると、それなりの価格がするのはどうしても避けられない、ということも自分自身でよく納得ができました。
私は決して自分のソープを商品化するのが目標、ではありませんでした。
私のソープを使ってみたいと思われる方や、肌トラブルで悩まれているひとりでも多くの方に、レッスンには参加することは叶わないかもしれないけれど、安心して手に取って使っていただけるものを作りたい。
・・・それが私の思いです。
決して、販売するソープで一旗揚げよう!という考えではありません(笑)
肌トラブルに悩まれている方におすすめのソープで、レッスンでも人気のマリーゴールドのハーブを取り入れたカレンデュラソープ。
これは最初から考えていたレシピでもありました。
偶然というか、前々から神田さんから国産・無農薬で安心して使えるカレンデュラを紹介してもらっていたのも、ひとつのキッカケにもなっています。
どうしてもそのカレンデュラを使いたかった。
色も成分も申し分なく、余すところなく使いたかったので、その辺りのこともパルセイユの担当の方には相談していました。
(カレンデュラの写真は2点とも神田さんからお借りしています)
ソープの生地に入れ込んでもらうだけではなく、浸出油にし、ハーブも最後まで使い切ること。
手間がかかることは百も承知です。
あくまでも私が作るのと同じ。ここのところは絶対に外せなかったのです。
レシピも提出し、どんな返答が返ってくるのか、ドキドキでしたが、
「わかりました。やってみます。ただ、最後までカレンデュラを使い切りたいということなので、近藤さんにもお手伝いいただかないといけない所は出てきますよ」
とのことで、ホッとしたのを覚えています。
植物油など、私が持ち込みの材料は業者さんから直接パルセイユに配送していただけるように手配をし、(ここのやり取りも正直、自分の中ではドキドキ 笑)
一社一社、メールや電話でやり取りをしました。
でも、カレンデュラのハーブだけは、淡路島にある廣田農園さんから直接パルセイユに送ることは出来ず、私が一旦、細かくミルにかけないといけない、という手間が入りました。
(・・・このために専用のミルを買いました。はい。。。)
でもね、値段を安くするために妥協はしたくなかったのです。
そのために、普段の私のソープと違うものが出来ることだけは自分の中では許せませんでした。
こんな思いを知っていたからか、神田さんには廣田農園さんのカレンデュラの中でも特に色、成分ともに申し分のない出来栄えのものが手に入るようにしてもらいました。
そして、もう一種類作りたかったソープがキッチンソープ。
こちらもレッスンで作っているレシピと全く同じでなければなりません。
一番重要だったのがヒバ水。
こちらも「ひばや」の方に好意にしていただけ、「頑張ってくださいね!」と応援メッセージまでいただけました。
さぁ、材料も揃い、いよいよパルセイユさんで作っていただく準備が整いました。
でも、これで終わり。ではなくて、商品化するにあたり細かな事務作業が待っていたのです。
続く。